カジュアルな場面で役立つ名古屋帯
着物では様々な小物が必要になりますが帯も欠かせない大事な存在です。
そして、どのような帯を選んでも良いというわわけではなく、合わせる着物や用途によっても選ぶものは変わってきます。
ちょっとしたお出かけや買い物などカジュアルな場面で着用するなら、名古屋帯が向いています。
ひとえの帯と呼ばれる形状をしており、結ぶのが難しいとされる袋帯をより簡単に結べるよう改良されています。
着付けでも帯結びは特に難しいといえますが、こうしたタイプなら着物初心者にも扱いやすいのではないでしょうか。
一重太鼓ということもあり、袋帯よりも長さがやや短いのも特徴的です。
袋帯はフォーマルな場面に向いていますが、名古屋帯はカジュアルからセミフォーマルまで幅広く対応できます。
金糸や銀糸が使われているものもありますが、短めということもあり二重太鼓にすることはできません。
名古屋帯にも様々な仕立て方がありますので違いも知っておきましょう。
名古屋仕立ては手先から太鼓までを半分に折っているので、初心者にも結びやすくなっています。
松葉仕立ては手先だけ半分に折って仕立てており、楽に着用できます。
名古屋仕立ては、前幅が決まっていて、調整はできませんが、松葉仕立ては胴に巻く部分は折らずに仕立てています。
それゆえ、前幅を自由に調整できるのも良いところです。
このほかにも開き仕立てというタイプもありますので、それぞれの特徴を理解しながら、使いやすいものを選んでいきましょう。